Effect of agar
寒天の効果
Agar uptake experiment
寒天摂取の実験
寒天が高コレステロールや血糖値を改善することが実証されました。
『寒天を毎日常食することにより、生活習慣病は改善できるか?』
- 調査対象
- 茅野市内の40歳~70歳 男女60名
- 調査方法
- 3ヶ月間週5回以上寒天を摂取
- 寒天摂取方法
- 1日2g、4g、8gの寒天を週5回以上、3ヶ月時間を決めずに自由に摂取
- 食べ方
- 常食に添加して食べる。(ご飯、味噌汁、スープ) ※甘いデザートは除く
- 調査期間
- 2006年9月~12月
Experiment and verify the effect of agar
寒天の効果を実験・検証
結果
血液検査、体重測定などは、寒天摂取前、摂取中の3ケ月間に3回づつ、そして終了後1ケ月の全部で5回行いました。
測定結果を見ると、体重やBMI、血糖、HbA1c(過去1~2ケ月の血糖値の平均)、LDLコレステロールは摂取前に比較し、摂取後は有意差を持って減少していきましたが、摂取終了1ケ月では、また元へ戻っていきました。
また、HDLコレステロール(善玉は、摂取後から増加しましたが、終了後は低下傾向を示しました。
【生活習慣病のマーカーが変化した理由】
- 寒天の食物繊維の直接的作用
- 食餌制や内因性のコレステロール、糖分を寒天の食物繊維が包み込み、消化管で吸収できないように働いている。
- 健康意識の高まり
- 寒天摂取中という健康に対する意識の高まりが、食品の選択や食べ方、日常生活の是正に向かっている。その結果、体重減少も見られ、マーカーに良い結果が出た。
Experimental findings
寒天摂取モニターからわかったこと
- 年齢、性別において差はなかった。
- 摂取量(2g、4g、8g)にも大きな差はなかった。
- 摂取終了後、生活習慣病マーカーは悪化傾向にあり、継続的な摂取が必要と思われた。
- 腹部膨満感、便器などの副反応もなく、却ってお通じは良好となった。また、貧血などは見られず、必要な微量元素は吸収されていると思われる。
- 寒天の継続的な摂取は、薬を必要とする1歩手前の生活習慣病やその予備軍に対する予防効果があると思われる。
Experimental result
寒天摂取の実験結果
体重
寒天を摂取し続けることにより、体重の減少がありそうです。
HbA1c
(過去1~2ヶ月の血糖値の平均)
寒天を摂取し続けることにより、改善がみられました。
HDL
(善玉コレステロール)
善玉コレステロールは摂取後から増加したが、終了後、低下傾向を示しました。
LDL
(悪玉コレステロール)
摂取開始前の平均値が165前後あり、開始1ヶ月で訳10前後低下し、その後同レベルを維持しました。
Experimental considerations
実験の考察
- 年齢、性別においてはどの項目も差はありませんでした。
- 寒天摂取中、総コレステロール、LDL-コレステロール、中性脂肪、血糖値、HBbAlc、摂取量に関係なく低下、摂取終了とともに増加に転じました。よって、摂取の継続が必要になります。
- 生活習慣病および予備軍の人が寒天を取り入れた食生活を継続することは、阻止に大きな可能性があることが示されました。
小口晋平 医師のコメント
「予想以上の結果が出て驚いている。寒天の常食は生活習慣病の予防に寄与できると思う。」
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